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前田アンドレ


 そういえば前田アンドレの試合について船木がしゃべっていたのを聴いた。

 曰く「前田さんのベストバウト」。

 あるいは「前田さんは試合中孤独だったんだなあ、と感じました」という船木節。

 船木の発言の中で一番重要なのは、当時マッチメイクをしていたのは、坂口、藤波、ミスター高橋の3人だったということと、現場監督を星野勘太郎がやっていた、ということだ。

 もう一つ、放送されなかったがテレビ中継用の試合として、一つの目玉だったということも重要だ。

 試合中、「どうしたらいいのか」と憤る前田に対して、星野は知らん顔をしていたらしいし、マッチメイク側が表に出てこなかったということを考えれば、あり得る話は一つしかない。

 アンドレ自身が「it's not my business」と言ったにもかかわらず、あとになってから「あれはオレが勝手に仕掛けた」と言ったことからも、それは導き出される。

 もちろん、ワカマツは何も知らない。


 真偽はともかく、つまらない試合なので、真相は藪の中、という結論で問題なし。






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