推薦する読書
このブログ・・・というか単なる雑文を読んでいるのはどういう人たちなのかは知らないが、読んでいただいていることに関しては感謝・・・まさに宗教的な意味で感謝するしかないんだが、一方でこんなところを読まずに本でも読んだらどうだという気持ちになる。
じゃーどういう本を読んだらいいんだという話になるんだが、オレはひねくれているのでまともな本は出てこない。しかもきっと絶版だ。
というわけで今日のお奨め本は、カリンティ・フェレンツの『エペペ』(1978)池田雅之訳。何がオモシロいって不条理っすよフジョーリ。言葉の通じない世界へ放り込まれ、巻き込まれ型で自分では何も動かずただひたすら言語を分析するのみ、という主人公。その不条理な展開が延々と続くだけという東欧変態小説なんだが、これがまた実に素晴らしい。
これを素晴らしいと思う人が世の中に何人いるか知らないが、筒井康隆ファンでなければ知らない人も多いだろう。だから、あまり知らないだろう本、そしてあまり読む気にならないだろう本を紹介してみた。もちろん、もう中古でしか手に入らない。
フジョーリ好きのマニアは是非。
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