自由と民主主義を守りたいのなら
自由と民主主義を守りたいのなら、是非、自由民主党へ入党してください。
というのは冗談だが、自由も民主主義も極めて特殊な言葉だ。
自由を語ろうと思ったら、是非シェリングを読んでほしい・・・・・と言ったところで誰も読むわけはない。でも変な自由論を読むくらいなら、キリスト教絡みの正統西洋的ロジックの、しかもなぜか崩壊寸前の自由論は実に楽しい。
民主主義ってのは・・・これはちょっと言葉として腐っているのでノーコメント。言葉自体の問題ではなく、使う側の問題だ。・・・それでも少しだけ触れておこうか。
ちなみに「全体主義」の対義語は「個人主義」、「権威主義」の対義語は「民主主義」となっている。
さらに言うと多数決は民主主義的とは言いにくい。ただの「全会一致で決められない時に無理やり結論を出す手法」だ。民主主義は理念で、対して多数決は数で決める、という手法、言い換えると、結論を出さないよりは出した方がマシ、というときに使われる議事運営の手法だ。なので、多数決が「民主主義的」かどうかを議論するのは筋違いで、その前に「ここですぐに結論を出すべきか否か」を議論しなければならない。
そう考えていくと、選挙なんてのは多数決の論理なので、それが民主主義的手法かどうかを考えるのはムダだ。つまり、選挙は理念としては民主主義的かもしれないが、手法としては民主主義的ではない、という結論になる。
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