現代ラカン派の・・・の続きの続き
ブルース女史によると父の名の後にあるのは「任命する母」だ。それが具体的には統計的中央値だったりする。
全体的な傾向としては、デリダやガタリの影響を受けて、「複数」がテーマとなりつつある。単数的欠如による否定神学の時代は終わったらしい。ラカン自身、晩年はそういう傾向にあった。
つまり、もうエディプスは存在しない。あるのはエディプスの欠如・・・しかもそれは神話にもならない・・・と。
個人的には神話を復活させるべきだと思う。これは心理学方面ではなく、文学方面あるいは教育方面の役割だろう。つまり、「消える媒介者としてのサンタクロース」を補完する必要がありそうだ。
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