現代ラカン派の理論的展開
というわけで、『ニュクス』(堀之内出版)という雑誌が1月末に創刊されていた。マリー=エレーヌ・ブルースの「ラカンのディスクール理論からみた普通精神病」を興味深く読む。
だいたい帯に「ピケティによるピケティ入門」などと書かれていたので、手にとって読む気にならなかった・・・。そういう出版社だから仕方ないが。
普通精神病というのは、エディプスが「排除」されているにもかかわらず、妄想を伴わず社会的帰属感が乏しいことを特徴とする症例(もちろん診断名ではなく臨床的作業仮説)だ。
つまり、過去のラカン派では説明できないような症例だ。言い換えると、ラカン派に新しい玩具がやってきた。これはとことんまで遊ぶしかあるまい。
コメント 0