小粋な小品
詰将棋で小粋な小品といえば、オレの感覚では野口益雄氏の作品だ。
野口氏は将棋世界の編集長だった。当時、その人がなぜ詰将棋を作るのか、よくわからなかったが、それはオレの無知による手順前後でした。
しかし、野口氏は詰将棋作家というより、編集者、出版者、紹介者のイメージが強い。マニアックで閉鎖的な世界と世間一般との懸け橋をされていたような気がする。
そういう意味では野口氏の作品を紹介するときも、親しみのある切れ味鋭いものを選びたい。有名作で、あちらこちらで紹介されているが、やはりこの作品を出しておかないと。
初出は『近代将棋』昭和25年9月号。詰パラ「古今短編名作選」の第41番。手順をいつまでも記憶しておきたい11手詰だ。
【野口益雄作 11手詰】
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