牌賊オカルティ
片山まさゆきの麻雀漫画で『牌賊!オカルティ』というのがある。ときどき読み返す。
話は、まずデジタルから始まる。デジタルとは、確率論的に麻雀を捉え、流れや勢いといったものを徹底的に排除する考え方だ。ともかく、デジタル的な考え方が麻雀界を席巻しようとしている、その時まさにジンクス重視というオカルト理論の「システム」でデジタル的な発想に真っ向から立ち向かうヤツ(群鴎 刈人 むれお かると)が出てきて、主人公は彼に振り回されながらも、自分の進むべき道を見つけていく、という青春成長漫画だ。
ん?青春成長漫画だっけ? まーいいや。
というわけで、そのシステム本、つまりオカルトシステムの解説本(『勝盛!!オカルト麻雀の逆襲』)が面白いので、漫画同様に読み返す。片山氏はこの漫画が売れると思ったらしい。たしかにおもしろいんだけど、今の人にはデジタルの方が魅力的なんだろうか。あるいはオカルトシステムの方が魅力的なんだろうか。
と考えるうちに、考えるのを辞めた。なぜならば、何の前提もなくオカルト・システムの方を魅力的だと感じているとすれば、それは危険だから。
『勝盛!!オカルト麻雀の逆襲』
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