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神話の効果 [メモ]


 メモ。ロン・サスカインド『ディズニー・セラピー』(訳P267)より。

(引用開始)
 オーウェンが選んだ愛情の対象は明らかに、神話、寓話、伝説への扉を開いた。グリム兄弟にならい、ディズニーは昔話の広大なレパートリーをすくい上げ、鍛え直す。あらゆる文化が語ってきた「美女と野獣」の類型、それは3000年前の古代ギリシャ神話「キューピットとプシケ―」までさかのぼり、そして確実に、それより前にも存在しただろう。これは人類が常に、世間を渡るため、自分たち自身に語ってきた物語だ。人びとは典型的な話を取りこみ、それらを使って自分たちの道を切り開いてきた――そこに知恵が蓄えられる。これは、ほんの一例に過ぎない。
(引用終わり)


 神話が人の心に、どのように機能してきたかは、たとえばレヴィ=ストロースが多くを語っているが、ここではそれらのひとつが証言されている。

 「構造主義」という学問的ジャンルが効果的だということを証言しているのではなく、精神への、神話の影響力の強さを示している。

 どうでもよいことだが、「キューピットとプシケー」の話は、ジャコポ・ズッキの絵のテーマとして、セミネール(8巻)にも出てくる。





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