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「コペルニクス的転回」の教科書的な定義 [メモ]


 メモ、山川出版社『倫理用語集』(2014年版)P210より。


コペルニクス的転回

 対象が意識を規定するのではなく、意識が対象を規定するというカントの哲学の変革を、コペルニクスの地動説による天文学の大転換にたとえたもの。カントはこれを、「認識が対象に従うのではなく、対象が認識に従う」と表現し、認識する主観が外界に実在する対象(客観)に一致するという伝統的な立場を逆転し、対象が主観の認識の枠組みに一致するように構成されていると説いた。人間の外に実在する対象を認識するという常識的な考え方が反転され、対象は人間の感性が受け取った感覚的な印象に悟性の思考の枠組みを当てはめることによって構成される。このように考えることによって、例えば、原因と結果の因果性は経験から後天的にみつけられたものではなく、悟性が対象に与えた先天的(アプリオリ)な思考の枠組みとして、経験に先立つ先天的な客観的普遍性をもつことになる。
(引用ここまで)


・・・次回はこれに対するささやかな文句など。






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