症候
『汝の症候を楽しめ』を読んだり荒谷大輔を読んだり初期セミネールを読んだりといろいろ忙しい。
「ジジェクがことさら大袈裟に書く理由は、想定する読者の知的水準が低いからではないか」という、明らかに誤った仮説を立ててみた。
ミレールの師がスキャンダラスな言説を選択するのと似たような意味があるのかもしれない、とすら感じた。
いずれにせよ、隠されたり否定されたり捨てられたりしたものを、オレたちは掘り出し続けなければならない。
精神分析とは墓を掘り返すことだ。
それは精神分析自身についても適用される。
そうでなければ『心理学草案』など誰が読むものか。
マルクスの『経哲草稿』やヘーゲルの『イェーナ体系構想』なども、おなじように掘り返されたものだ。
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