アルジェリア

　メモ。

　アルジェリアの例は明らかに、民主主義的な自由と平等の自己免疫性を裏打ちしてくれる。数字のうえでの多数派(これは平等の原理によって計算されたものだ)はつねに、同じ自由と平等を攻撃する政府を選ぶ自由を行使するかもしれない。デモクラシーにできることは、今度は当のデモクラシーを攻撃することになるこのような脅威から身を守るということだけだ。このような事態は選挙が延期された際にアルジェリアに起こったことだ。デモクラシーを守った国家は同時に投票するという民主主義的自由、そして法の下での平等への民主主義的権利を侵していた。

(無神論P343)