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自由と平等 [メモ]


 メモ。

 デリダの最初の所作は平等を計算可能なものに、自由を計算不可能なものに組み合われることだ。この二つの原理は相争うものだと、さらには相互に排他的なものとさえ認められてきた。平等は民の構成員の一人ひとりを他のものと等質なような計算可能な単位に還元してしまうのに対して、自由は民の構成員一人ひとりが行為するための計算不可能な力を持ち、この力によって彼ないし彼女は他の構成員とは異質なものになるということをしるしづける。デリダはこれらの原理が矛盾しているということを否定はしないが、この矛盾は解消不可能で、デモクラシーを構成するものだということを強調している。自由は平等によって損なわれ、平等は自由によって損なわれるが、このような妥協がなければデモクラシーは存在しえない。

(無神論P341)






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