ジジェクの翻訳の問題
ジジェクの翻訳を読む際に、個人的にはまったく気にしていなかったが、「翻訳が悪い」という人がときどきいるのに驚く。
翻訳ではなく前厄や後厄の話ではないのか、というのは単なる冗談です。
いやそんなことないんだけど・・・と思うんだが、そういう読者の気持ちを考えるに、翻訳者がラカンや精神分析の専門的な用語に慣れていないと変な訳になる、というのはわかる気がする。
オレは精神分析関連の訳本をそれなりに読んでいたので、そこそこ専門用語を理解しているし、その多彩な翻訳の幅にも慣れているので、ジジェクの大抵の訳本にも違和感を感じないのかもしれない。
しかしこれは日本語しか読めない人の弱点なわけで、少なくとも英訳を読めば、多少なりとも理解できるはずだ。
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