ところで、「二つの言語が相互に翻訳不可能」とはどういうことか。
ナンセンスではないのか。
ある言語と思われるものが、言語か否かを判定するには、翻訳可能なものかそうではないのかによって決まる、とデイヴィドソンは考えている。
つまり翻訳可能なものが言語として認められる、というわけだ。
なので、「翻訳不可能な言語」というのは矛盾だ。
だから、「概念枠」は、(翻訳可能な)すべての言語で共通なものなので、「異なる概念枠」など存在しないのだから、敢えて「概念枠」という言葉を使う必要はない、とデイヴィドソンは結論する。
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