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ビート [私的名盤]


 ときどき、キング・クリムゾンの『ビート』を聴く。

 80年代クリムゾンはいろいろ言われているけど、オレがクリムゾンで一番聴いたのは70年代前半とこの時期の両方だ。80年代のポイントはブリューのパオパオギターだ。そして裏のポイントはトニー・レヴィンのスティックベースとブルフォードのシモンズSDXだ。必然的にチャカポコ路線になるんだが、このバンドは変態だから一筋縄ではいかない。複雑怪奇なチャカポコが展開されている。譜面にすると恐ろしいことになるはずだ。

 ライブの映像ではミュンヘンのライブが有名だ。このバンドにはブルフォードのほかに坊主とハゲと栗坊主がいる。その絵面を思い浮かべながら聴くことができる。のちのダブル・トリオだと演奏と顔が一致しない。「ウェィティング・マン」では冒頭ブリューがシモンズを叩くんだよな、などとブツブツ言い始めるともう病気の世界だ。かつてのスキッツォイド・ワールドではなく、ニューロティックな世界。

 キング・クリムゾンの『ビート』を聴くと、どきどきする。


 キング・クリムゾン『ビート』
ビート

ビート

  • アーティスト: キング・クリムゾン
  • 出版社/メーカー: WHDエンタテインメント
  • 発売日: 2008/03/26
  • メディア: CD



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