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コミュニケーションとは何か [サラリーマン]


 ビジネスの管理職研修などでよく言われるのはコミュニケーションの必要性だ。ではコミュニケーションとは何かを、しっかりと自分の言葉で伝えられる人は、どれだけいるだろうか。

 なぜビジネスでコミュニケーションが必要なのかというと、人間はバカだから。つまり、人間はタスクだけをシコシコやっていると気が狂う動物だ。仕事のための情報交流だけではダメで、情報交流のための情報交流が必要というわけだ。それをタスク・ニーズに対するヒューマン・ニーズとか言うらしいけど、なにも語っていないに等しい。

 理想論でいえば、少し前のテレビでやっていた「ハケンの品格」みたいな、タスクオンリーの付き合いだったら楽だろうな、と思う。しかし人間は機械ではない。てゆーか、機械だったらどれだけ楽だろう、という感覚が大切だ。

 で、むりやりにでもコミュニケーションを取ろうとするんだけど、いろいろと障害があるらしい。とんねるず登場以来顕著になったことだが、若い人たちは年齢差があると話をしにくいのだ。そりゃそうだ。だいたいジジイと若造で話など合うわけがない。コミュニケーションの可能性があるとすれば同時代ゲーム・・・ありゃこれも古いか。そういや「分衆」(1985年の新語)なんて用語もあったっけ。

 さて、ここからが妄想の世界。今の時代、どうやってコミュニケーションを取るのか。たとえばインターネットだ。しかしネットでコミュニケーションを取るコツはある。いやこのコツは「リアル」の方が有効かな。

 要するに無意識だ。無意識をその場で作ればいい。ラカンに言わせれば、それがほとんど唯一のコミュニケーションだ。

 じゃーどうやって無意識を作るのかってことになるが、条件は、(1)双数的関係、(2)誤解、(3)含蓄的絡み合い、(4)欲望の自覚。だいたいこんな感じか。それから十川幸司先生も重視しているが、その下準備として、情動のコントロール、正確には欲望を通して享楽の量を可能な限り調整してみることも肝要だ。ただこれは理論的に実行不可能なのでチャレンジしてみるという程度。

 とにかく、たとえばビジネスでは「会社全体のコミュニケーションが必要」とか言い出さないことが肝心だ。だってそんなの絶対に無理だもの。


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