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複数するは我にあり [無意味的会話術]


M「なんなのよ、あれは」
監「あれってなんだっけ」
M「『単数にゴン』とか書いたでしょ」
監「ひえーっ、よく見つけたね」
M「真面目な文章なのにどうしてふざけるのよ」
監「どうせ誰も読んでないと思って、つい」
M「つい、じゃないのよ」
監「そんなに怒るなよ」
M「真面目に読んでいる人がふざけた文章を喜ぶわけないでしょ」
監「申し訳ございません」
M「謝って済むなら警察は要らないわよ」
監「いや面目ない」
M「だいたい監督のは昔から真面目だかふざけてんだかわからない文章ばっかりなんだから」
監「いや昔の話をされても」
M「書いたものには書いた人の責任があるの」
監「金をもらって書いたわけじゃないからいいじゃん」
M「よくないのよ、人を不快にさせたら罪なのよ」
監「猥褻物陳列罪みたいなものか」
M「いやよくわからないけど」
監「オレの文章は猥褻物か」
M「まーイヤラシイ」
監「オレは全身性器か」
M「バッカじゃないの」
監「どうせバカだよーん」
M「開き直ったわね」
監「しかし、単数に対して複数をぶつけるってすごいよな」
M「なんですごいのよ」
監「だってそれは微分じゃなくて積分だからね」
M「何の話か分からないけど」
監「つまりスキゾじゃなくてパラノってことだろ」
M「何の話よ」
監「浅田先生の解説のようには、単純に行かないってことさ」
M「浅田先生ってあのゲイの」
監「失礼だな君は、それは浅田先生の芸だよ」
M「もはや会話不能ね」
監「単数の不能には複数の不能をぶつけると」
M「そうするとどうなるの」
監「人類が絶滅するってことかな」
M「不能だから絶滅するという理屈ね」
監「ところが単数の絶滅に複数の絶滅をぶつけるわけだ」
M「ぶつけたらどうなるの、てゆーかぶつけてどうすんのよ」
監「もうこうなったら、単数の『どうすんのよ』に複数の『どうすんのよ』をぶつけてしまおう」
M「監督、もういいわ。それがオチってことにしましょう」
監「・・・そうだね」





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不平等 [無意味的会話術]


M「やっほー、監督元気」
監「久しぶり」
M「いやー、最近貧乏で」
監「働いてるんだろ」
M「使う方が多くて・・・」
監「ふーん。預金とかしないの」
M「しない。どうせ貯まらないし」
監「論理的に変だけど、まーいーか」
M「気にしない気にしない」
監「ということは不景気なんだな」
M「そうなのよ、アベノミクスなんとかしてよ」
監「オレに言われてもな」
M「格差の不公平がなくならないと」
監「なんだ。最近へんな思想にはまっているのか」
M「ピケティよ」
監「格差は主観的で数値化しにくいから議論は難しいな」
M「でも格差は格差でしょ」
監「なるほど、ピケティはともかく彼を政治思想に利用しようというのはアレだな」
M「アレって何よ失礼ね」
監「アレはアレなんだからMのことじゃないよ」
M「何を言ってるの」
監「いや何も」
M「だから親類課税をしないと」
監「『累進課税』な。お前大丈夫か」
M「貧乏人から搾取するのはやめなさーい」
監「誰に向かって言ってんの」
M「監督に言うつもりだったけど、監督も貧乏そうだからちょっと遠くの人に」
監「オレは借金があるからな」
M「ボクは街金だけど監督は」
監「オレは住宅ローン」
M「返せるの」
監「返す。当たり前だろ」
M「借金返済なんか貧乏人には無理よ」
監「逆。貧乏だから借金するの」
M「そう言われればそうね」
監「いつもとは違うパターンだな、M。変な集会とか行ったか」
M「ちょっと友達に誘われて」
監「あーじゃあちょっとサヨクか」
M「よくわかんないけど、みんな頭良さげだったわ」
監「貧乏なのは自分が悪くない場合がほとんどだけど、別に不平等じゃないし」
M「生まれで差別されるのは不平等よ」
監「不平等だと思うなら何でも不平等だぜ」
M「そんなことない。不平等」
監「そんなこと気にして生きてたらオモシロくないな」
M「オモシロくないのも不平等のせいで、だから政府がみんな悪いの」
監「ぐはははは、その前に、他人のせいにしていいことと、していけないことを分けないとなあ」
M「監督も一緒に行こうよ」
監「ケンカ売りたくなるから、やだ」
M「ねえねえ行こうよ」
監「もしかして、Mって、ケンカが見たいだけなのか」
M「あら、バレちゃった」
監「今どきのサヨクと戦っても得るものが少ないから」
M「そうなの」
監「でも、ジジェクみたいのが目の前にいれば、すぐ入党でもなんでもするけどな」
M「あららら、さっきと話が違うじゃない」
監「日和見主義ってのはそういうもんだよ。右とか左とかどうでもいいの」
M「ボクは真ん中がいいなあ」
監「まあイヤラシイ」
M「なんでイヤラシイのよ」
監「さあ」





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非ラカン的主体について [無意味的会話術]


M「やっほー、監督元気」
監「いやまー普通に」
M「ラカンとか書き始めたわね」
監「昔はよく書いてたけど、今はそれほどでもないな」
M「ええと、なんだっけ。誰だ誰だとか」
監「『デリダは誰だ』だよ」
M「あーそれそれ」
監「現代思想は説明するのがメンドクサイからなあ」
M「だったら書かなきゃいいのに」
監「なんとなく書いておきたくなるんだよなあ。この心理、なんだろうな」
M「なんなの」
監「要は、あいつらって半分意地悪で難しく書いてるところがあるわけ」
M「なんでそんなことするのよ」
監「通常のわかりやすい書き方では、正しく表現できないというのが建前だろうな」
M「なんなのよ、それ」
監「つまり、暗号や、精神分析の患者の言説のように解読されることを前提として書いている、と」
M「そんなことして誰が得するの」
監「書いた人だろ。だからその挑発にオレはつい乗ってしまうというか」
M「つまり監督はアホってことね」
監「まーそういうことか」
M「ふーん。そういや、フィンクが『ラカン的主体について』とかいう本を書いたとか」
監「なな、なんと、その話をしようってのか」
M「すいませーん、無理でーす。えへへ」
監「いやまーラカン的主体って難しいんだよな」
M「どこが」
監「自分じゃない主体がたくさんあるから」
M「自分じゃない主体ってなによ」
監「例えばラカンの言う他者ってのは、無意識にいる自分の中にある誰かの話なんだよ」
M「自分の中にある誰かって誰よ」
監「ぐははははは。たしかにわかりにくいよな」
M「自分の中に他人がいるみたいで、なんだか気持ち悪いわね」
監「言い間違いをしたり、わけのわからない夢を見るってことは、自分のせいじゃないだろ」
M「んー。そうかも」
監「それを、無意識とか他者とか呼ぶわけよ」
M「んー、なんだか騙されたみたいだけど」
監「要するに自分の中に自身でコントロールできない部分があるってことなんだよな」
M「そりゃそうだけど・・・性欲とかのことかな」
監「おまえ、そりゃレディの発言としては相当アレだぜ」
M「あ・・・。忘れてください。」
監「でも、フロイト的にはそれで正解」
M「あっそうなの」
監「まーしかし精神分析の主体って基盤が弱いよね」
M「基盤って・・・黄ばんでるの」
監「黄ばんでるな、きっと」
M「じゃあ気張らないと」
監「うーむシニフィアンの連鎖っちゃーそうなんだけど」
M「なによ」
監「ダジャレの世界だな」
M「たしかに監督の得意ジャンルだね」
監「ラカン的主体は非ラカン的主体へと回帰しないとダメなんだ」
M「なな。いったい何を言っているの」
監「なおかつ非ラカン的主体はラカン的主体とは無関係なんだよ」
M「頭痛くて死にそうだわ」
監「まー自分で言っていて、わけがわからんから」
M「・・・それで『ラカン、わからん』というわけね」
監「おおおおお、素晴らしい。ワンパターンだけど、それがオチだよ」
M「やったあっ」




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下品な口のきき方 [無意味的会話術]


M「ああ、眠い」
監「なんだよ、また夜更かしか」
M「監督にとやかく言われたくないわね」
監「つか、オレ早起きだぜ」
M「何時に起きてるの」
監「オヤジ」
M「死ね」
監「まー年長者に向かってなんて口のきき方を」
M「監督との長い付き合いで、ボクはすっかり下品になってしまい・・・」
監「オレはそんな下品な言葉を教えたはずはないんだがな」
M「下ネタはいっぱい教えてもらったわよ」
監「んまー、そんなに下品なのか、オレは」
M「間違いなくそうね」
監「・・・ガッカリ・・・」
M「まーそうガッカリせずに、明日から頑張って生きてね」
監「明日からって・・・今日はどうすんだよ」
M「今日は反省して、ガッカリしてること」
監「はいはい」






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退職相談 [無意味的会話術]


M「なんか、ネタがなくなるとボクが出てくるって気がしない?」
監「なんだよ、いきなりネタばらしかよ」
M「真実は隠せないものよ、監督」
監「んまーそうか。そうかもね」
M「それはそーと、最近悩みがあってさー聴いてよー」
監「悩める乙女っていいもんだな、一般的に」
M「そうでしょ、うふふ」
監「いやMじゃなくて一般の話ね」
M「ケンカ売ってるんなら買うわよ」
監「いや売ってないから勘弁してください」
M「ボク、このまま仕事を続けていいかどうかで悩んでて」
監「ちょっと待て、どこかで聞いた話だなそれ」
M「待った方がいいの?」
監「待たなくて結構です」
M「で、今の仕事、なんかボクのやりたいこととは違う気がして」
監「ああ、よくあるパターンかもね」
M「だから辞めた方がいいのか辞めない方がいいのか」
監「自分の人生は自分で決めないとなあ」
M「そうなんだけど、その前の相談よ相談」
監「だけど他にやりたいことがあって、そのための障害になっているんだったら辞めたら?」
M「監督って意外とあっさりしてるのね」
監「んまー他人事だし」
M「なによその言い方は」
監「なにを決断するにしても自分の責任なんだから」
M「そりゃそうね」
監「で、なにを決断するかより、決断したらどうなるのかを予測して比較する方が大事だし」
M「まーそうかもね」
監「てゆーか、人生長いんだから好きなように生きた方がいいよ」
M「それはそうだよね」
監「なにを決断したって人間は大抵後悔するんだから、だったらやりたいことをやればいいのさ」
M「・・・監督に相談しても何の参考にもならないわね」
監「それがオレのいいところだろ」
M「よくわかんないけど、今日のところはそういうことにしといてあげる」



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内緒の話 [無意味的会話術]


M「監督久しぶり」
監「あらまあ、元気なのか」
M「うん、げんきだよ。なんか監督痩せたんじゃないの」
監「痩せたかな、そうかもだな。ダイエット中だし」
M「そーなの。それ以上痩せたらマッチ棒だね」
監「そんときゃ火つけてくれよ」
M「あまり燃えなさそうでいやだわ、しかも臭そう」
監「久しぶりなのに、ずいぶん失礼じゃないの」
M「そういや最近Superflyを推しているらしいじゃない」
監「まー押してもダメなら引いてみなってね」
M「いやそうじゃなくて、高く買っているらしいじゃん」
監「そうなんだよ今度ブルーレイが6000円で出るらしいから8000円で買おうと思って」
M「おーい、そー・ゆー・こと・じゃ・ないんだよー」
監「ボケたら突っ込んでくれないと立場ないから、助かるよ」
M「まーね、ボクって基本的に優しいのよ」
監「で、Superflyがどうしたって」
M「いよいよ監督も若い娘に手を出すか」
監「そうだっけかなー、若いっけ」
M「若いでしょ」
監「オレよりずいぶん若いな」
M「監督と比較しちゃダメだ」
監「Mはいくつだっけ」
M「内緒」
監「あー、じゃだいたい同じくらいじゃないの」
M「なんで内緒でわかるのよっ」
監「だって内緒だろ」
M「まーそーなんだけどさ」
監「だろー」
M「そんな娘に金を出すくらいならボクに投資すれば」
監「やなこった」
M「ケチ」


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