マルクス・ガブリエル
マルクス・ガブリエルは、まるで新しい実在論の騎手の一人のような扱いを受けているが、ドイツ観念論の延長線上にある。
1.存在と思考は対立するものではない。
2.自らの中に存在を折り畳んだものが思考。
という発想を前提したうえで、存在は意味領域によってのみ規定される、と彼は考えている(1.2.は『神話・狂気・哄笑』の緒論より)。
空間論 その8
一応確認で書いておくと、デイヴィドソンはこれらの空間の違いを認めていない。
根元的解釈が発動する以前の話で、同じ言語内の話ならば、自然空間と論理空間、言語空間と行為空間の差は、究極的には科学論的な因果論で説明可能だという発想だ。