肯定的な荒唐無稽 その4
ミステリーに求めるのは伝統か荒唐無稽かと問われれば、その両方だと答える。
オレは贅沢が好きだから。
そういう意味で、オレは周木律の荒唐無稽話を肯定する。
批判的な外野の声など気にせず、ありとあらゆるものを「回転」させてほしいものだ。
「いつもより多めに回しております」くらいの口上を挙げて書いても良いのではないか。
肯定的な荒唐無稽 その3
「荒唐無稽な話」を書くというのは非常に難しい。
そう思わないなら、試しに書いて見ればいい。
荒唐無稽な話に慣れた読者を、制約の多い「本格推理」の形式で驚かせるのはなかなか難題だ。
それには、ある種のルール違反をしなければならない。