混沌こそわが墓碑銘
ラカンとデイヴィドソンをほぼ同時期に勉強する機会があった。
そこで、ハイデガーとクワインの類似性を発見した。
などという経験は、概ね基地外の出来事だと断定してよいものだが、残念なことに、それがパラノイア的だという自覚があり、しかも、パラノイアが発動する条件についての知見をもち、かつ、知識学的な系譜から経験主義を取り去ることの弊害を学んでしまったという障壁により、オレ自身を基地外と言い切るにはまだ論拠が薄い。
基地外になってしまったほうが楽だというのを経験的に知っているにもかかわらず、そうしないのは、正常という名の温さ、奇跡的な対外折衝能力(というより、運)に甘んじてきたことに慣れてしまったせいなのかもしれない。
反省すべきかするべきではないのか、判断が難しいところだ。
今まで木田元方面だけだったが、今後は別方面のハイデガーにも、触れていくべきだと思う。
また、どうやら精神分析方面からもしばらく抜けられないようだ。
とはいえ、しばらく精神分析や実存主義とは別方向をメインにしていく気持ちに変わりはない。
ドント・ギブ・アップ
ピーター・ガブリエルのドント・ギブ・アップはケイト・ブッシュとの共演という意味で有名な作品だが、オレにとって主役はベースだ。
てっきりスティックかと思いきや、ライブ映像で観ると四弦だったりして、ちょっとびっくりする。
とにもかくにもこの音は、オーディオチェックとして機能する。
いつ聴いても心に響くベースだ。