観念論と実在論 その5
そういえば、つい先ほどヴィトゲンシュタインに訊いてみたら、
「観念論と実在論を並べると、まるでその二つの言葉が同じ次元にあって、並立または対立しているように見えるが、そうさせているのは言葉の働きの影響にすぎないんだぜ」
と言っていた。
相変わらず気難しいヤツだ。
・・・いや冗談です。
観念論と実在論 その4
人が対象をどう把握するのか、についてカントの純粋理性批判第二版に基づけば、悟性の働き・・・つまり、今書いているような論調では、観念論的な立場の優位性を強調することになる。
ただそこに至るまでのカントの葛藤や、ヘーゲルの弁証法的運動を見ればわかるよう単純ではない。
単純ではないものを単純に語るから「チャート式」というわけだ。