観念論と実在論 その1
観念論と実在論が、真に対立しているのかというと、少し違う。
つい先ほどヘーゲルに訊いてみたら
「オレのことを実在論者と呼ぼうが観念論者と呼ぼうが、どちらでも構わないぜ、OKOK」
と言っていた。
相変わらず、変な野郎だ。
まずカントから始めよ
まずカントから始めよ。
なぜかというと、カントの悟性と感性の関係は、のちに現れては消えていく二項対立の典型的な元祖だから。
もともとカントは悟性と感性のほかに、産出的な「構想力」という概念があったが、純粋理性批判の第二版で消え去ったのは有名な話だ。
その瞬間からカントは構築主義の教祖になった。