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現在の実在論 その2


 「新実在論」のガブリエルの仮想敵は構築主義、あるいは相対主義、そして自然主義だ。

 構築主義は人間の関与、相対主義は立場の脆弱性を示しているので、それらをすべて含んだ、より広く強固な概念を造り出そうとする・・・世界は存在しないが、それ以外の(虚構を含む)すべては存在する・・・と。

 さらには、科学優先主義(自然主義を含む)に対する強い警戒を示すのも特徴。

 


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現在の実在論 その1


 メイヤスーの仮想敵は「相関主義」と必然性だ。

 相関主義も必然性も人間の関与なので、それらを超えたものを実在の元として想定する・・・それが数学と偶然性だ・・・そして偶然性は当然カオスを導入する。

 「思弁的唯物論」は言葉そのままの意味・・・経験性(=相関性)の地位を下落させ、「絶対性」(≒事実性)へのアクセスを試みる。

 なので、「思弁的唯物論」を言い換えるなら、「実在論」というよりは「事実論」とでも呼ぶべきか。




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