愛と性的傾向 [メモ]
メモ。
愛と憎しみの例が特別な興味を引くのは、この例が私たちの欲動に関する記述に組み入れられることに逆らうからだ。この二つの対立する感情と性生活のきわめて密接な関係は疑いを容れないが、愛を他の欲動と同じように性の特別な部分欲動として把握することには、当然ながら反発が起きるだろう。むしろ、愛を全体的な性的傾向の表現とみなしたいのだが、それでもやはり問題は解決しないし、このような傾向の内容的な対立物をどのように理解すればいいのか分からなくなる。
(「欲動と欲動の運命」十川訳P28)
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