ホルガー・シューカイ [私的名盤]
この話は私的名盤のカテゴリーかな。
ホルガー・シューカイはカンのメンバーとして有名だった。
最初に聴いたのは渋谷陽一のラジオ番組だったと思う。
次に聴いたのはスネークマンショー。
一言で言うならば、サウンド・コラージュみたいな前衛サウンドなんだが、音は快楽志向のため当時の発想ではダブとの親和性が高かった。
実際ジャー・ウーブル(元Pil)とも仕事をしていてダブ寄りの音も作っている。
というか、オレの中では「少し外れたダブ」として認識している。
『ムービーズ』(1979)は傑作だった。
短波放送からのイランの女性ヴォーカルを音源としてフューチャーした「ペルシアン・ラブ」は、CM(サントリー角瓶1979)でも使われた有名作で、スネークマンショー(1982)でも紹介された。
聴いて気持ちの良い前衛サウンドはイーノのアンビエント・ミュージックくらいしか知らなかったので、こういう方法もあるのかと驚いた。
ところが、他に同じことをする人が少ないという事実を考えると、いかに彼の技術とセンスが卓越していたか、という証明になるだろう。
周回遅れのシューカイ
いやたぶん一週早かったに違いない。
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- アーティスト:
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