SSブログ

精神的言説 [メモ]


 メモ。

 (・・・)せいぜいのところ17世紀の哲学者の仕事は、言語という労役から離れて、自分の観念に専心することだ。(中略)哲学することから公共的言説をそぎ落とした後で、観念の連鎖、精神的言説へと専念すること。この言説が、哲学にとって関りをもった言語そのものだ。今日の哲学者は「精神的言説」といったものが存在することを否定するかもしれないし、たしかに彼はそれが言説、すなわち言語の一部分ということを否定するだろう。しかしながら、17世紀の世界観にとってこの上なく中心的な存在だったこの精神的言説が、今日公共的言説が果たしている役割と同じ役割を当時果たしたという可能性は残っている。

(『言語はなぜ哲学の問題になるのか』邦訳P65-66)





nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント