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冬の花


 宮本ソロの話。

 これは晩年の唄だ。

 もちろん彼は昔から晩年を馬鹿にしながら描いていたが、いよいよ自分がその境地を意識する年齢になったということだろう。

 生きることの悲しみを、いつものように抽象的に描いていて、そこは聴き手の感性に委ねている。

 表現者としての晩年を迎えるにあたって、それでも、もがき苦しみながら前に進もうという決意表明。

 静寂に生きようとするなかでの狂気との葛藤・・・そして、ひっそりと咲き、ひっそりと散る。




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