実在論に対する考え方
試しに科学的実在論を考えてみよう。
科学的実在論が他の何ものでもないのは、個別人間による個別認識には限界があるが、科学的手法でその不足を補うことができる、ということに起因する(・・・とオレは思う)。
個別人間による個別認識だけを考えるなら、構築主義以外はあり得ない。
所与の神話が否定されるのが正当だとすると、現象の外にある「実在(物自体)」を把握することはできないからだ。
しかし、科学的手法によって人間の認識の世界を広げることができるのであれば、実在の概念自体が客観性を帯び、複数性を獲得することになり、科学的実在論としての有意味性を示し始める。
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