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世界の概念 その4 [世界と意味]


4.世界は必ず「何かの」世界だ。「魚の」世界で、「人間の」世界で、「自然の」世界だ。更に、世界のうちに含まれる個物は、その世界のうちに無関係に併存するのではなくて、何らかの仕方で相互に関係している。その関係は世界において統一される。統一された全体が世界だ。このようにある世界を認めることは、限界を設定することだ。それゆえ世界は世界としてある限り、必ず有限だ。じっさい、いかなる世界も、世界としてあるかぎりそれに固有な全体性と統一性とを有し、それによって他から区別される限りにおいて「世界」として認められるのだから。





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