4五角戦法その9 (4)基本図△4五角に▲7七角 [4五角戦法]
(4)基本図△4五角に▲7七角
一般的に、先手は▲2四飛△2三歩を入れてから▲7七角の方が良いはず、という話になっているが、今回は▲2四飛△2三歩を入れない形での▲7七角について。
飯島本の手順より。
21手目~▲7七角△8八飛成▲同角△3四角▲1一角成△3三桂▲3六香△3五歩▲同香△2五飛▲3三馬△同金▲2七桂
以下△2四飛▲3四香△同飛▲2一飛△2二銀打▲2三歩△同金▲1五桂△3二角▲2三桂成△2一角▲2二成桂△同銀▲2三歩△同銀▲2二金△3二角 にて飛車を取って後手優勢。
ただし、▲2七桂に対する34手目の△2四飛では他にもいろいろ手がありそう。是空さんによると、34手目の候補手は△3二銀、△4二銀、△4四角、△3五飛など、いろいろあるとのこと。
それはそれとして、先手の立場でいうと飛車を取られる展開になるなら、37手目▲2一飛が疑問か。是空さんはいろいろ検討した後、▲4八玉と手を渡す手を紹介。
対して後手△8四飛だと、▲6六角△8九飛成▲3三角成で△6九角の筋もないので先手も指せるか。あるいは△6九角だと、▲6八金△8七角成▲2一飛△2二銀打▲2三歩△同金▲1五桂となり先手が攻めている。
だから後手も▲4八玉には△7二銀か。これで長い戦いになりそうとのこと。
なお、▲1一角成に対して、26手目~△8七銀もあるが、あまり良くならない。東大将棋ブックスの手順を示しておく。
26手目~△8七銀▲7七馬△7六銀不成▲6八馬△8八歩▲3六香△3五歩▲同香△2五飛▲3四香△2八飛成▲3二香成△同銀▲3六飛 となり、両取りで先手よし
というわけで、結局、先手は▲2四飛△2三歩を入れてから▲7七角の方が良いはず、という話は生きている感じ。後手の立場からは、まあまあ歓迎か。
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