4五角戦法その4 (1-2)△3六同角から△4五桂 [4五角戦法]
(1-2)△3六同角から△4五桂
これも昔結構調べたはずで、後手の立場から言うと全然ダメだと思っていたりするんだが、後手が良くならないにしても、意外に難しい模様。是空さんの研究より。
32手目~△4五桂▲6八玉△5七桂成▲同玉△6九飛▲5九飛△同飛成▲同金△3八飛▲5八飛△5六香
以下▲同玉△5八飛成▲同金△3八飛▲5九歩△2八飛成▲3五香△2九竜▲3二香成△同銀▲5五桂△5四香▲6六玉△4一銀打▲8五飛△8二歩▲6三桂不成△5二玉▲7一桂成△7一同金▲6四銀 にて、先手有利だろうが実戦的に大変・・・という是空さんの研究でした。ここまで考えるのはスゴイですね。
(ちなみに、東大将棋ブックス(P97)では、▲3五香の次は△4四銀となっていて以下先手優勢だった。)
51手目~▲3二香成で▲4五桂なら△4二銀で先手指しやすい。
53手目~▲5五桂で▲3一飛なら△4一銀打▲2二馬△5四香で形勢不明。
同じく53手目で▲6六玉なら△4一銀打▲5五桂△5四香で形勢不明。
飯島本(P185)では42手目~△5六香のところ△3六飛成として▲6八玉で先手優勢となっている。実戦的には△5六香の方が悪いながらも逆転を狙える、という手か。
東大将棋ブックスでは△4五桂に▲6六馬としている。受けるならこうだが・・・。
33手目~▲6六馬△5四香▲4六角△5七桂不成▲同角△同香成▲同馬△5五角▲8二歩△2八角成▲8一歩成△6二銀▲8二と△2九馬▲8一飛△6五桂▲2四馬△5二玉▲5八玉として、「次に▲5四歩狙いで先手よし」という表現。
飯島本でも▲6六馬には触れていて、33手目~▲6六馬△5四香▲5六歩△5七銀▲7七馬△5六香▲6九玉△5八銀不成▲7九玉△8七歩で先手大変とのこと。
東大将棋ブックスでも▲6六馬~▲5六歩には触れていて、上手順の最後△8七歩ではなく△6九飛としている。42手目~△6九飛▲8八玉△4九飛成で後手有利とのこと。
というわけで、▲6六馬~▲5六歩は後手が指せそう。
東大将棋ブックスの▲6六馬~▲4六角という手順が飯島本でなぜ避けられているのかという疑問が残る。・・・多分▲6八玉で先手が少し良いので、省略されているものと推測しているが。
これらを総合すると、この形は意外に難しく、先手がやや指しやすいかも・・・という程度。なので後手番としては「実戦的に難しい」を目標に研究し、指してみたい気分になる。
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