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アガルマ [無意味的会話術]


M「やっほー監督久しぶり」
監「なんだよ、生きてたのか」
M「それはこっちのセリフよ」
監「まさか結婚したとか」
M「グサッ。監督って相変わらず乙女心を理解しないのね」
監「乙女じゃないからな」
M「でも意外と乙女だったりするのよね」
監「実は乙女だからな」
M「(聴かない振り)・・・で、アガルマって何よ」
監「なんだよ突然」
M「いやアガルマって何って訊いてんの」
監「説明がメンドクサイ」
M「いいからボクに分かるように説明しなさい」
監「それが一番めんどくさいんだよな。だからパス」
M「パスは禁止です」
監「なんと、こんなところに喋るルールブックがいたとは」
M「知らなかったでしょ。とっとと答えなさい」
監「一言でいうと対象a」
M「は? それは何なのよ」
監「んまー要するに勘違いだな」
M「勘違い?」
監「宝物だと勘違いさせるような、人によってはあまり意味のないモノ」
M「さっぱりわからない」
監「わかったところで人生は豊かにならないよ」
M「いいじゃん教えてくれたって」
監「昔ソクラテスという哲学者がいて」
M「その人、聞いたことがある」
監「で、アルキビアデスってのがソクラテスに恋していたと」
M「え、男同士?」
監「いや普通なんだよ、あの時代のギリシヤでは」
M「なんだか楽しそうだね」
監「でも実のところアルキビアデスは、『ソクラテスが好きだ』と勘違いしてたんだ」
M「なんで」
監「本当に好きなものをソクラテスの知識や言葉の中にあると勘違いしてたってこと」
M「ふーん」
監「そんな知識や言葉によって勘違いされたものをアガルマっていうんだ」
M「そうなんだ」
監「で、実はソクラテスは自分の言葉とか知識にはさほど興味がなかったというか」
M「頭良さそうなのに、変なヤツだね」
監「もっと詳しくいうと転移といってさらに話がヤヤコシクなるので省略」
M「なんとなく分かったような気分になったわ」
監「この話の教訓は、アガルマっていうか、知識自体にそれほど価値はないってことかな」
M「じゃあ何が価値なのよ」
監「『無知の知』って言うじゃん」
M「ああ、世の中には知らない方がいいっていう、闇の世界とか・・・」
監「違うよ、惜しいけど」
M「違ったっけ」
監「自分が何でも知っていると思った時点で向上心がなくなるからダメってこと」
M「あ、そっちね」
監「そうそう」
M「で、その男同士の話はどうなったの」
監「それっきりじゃないのかな」
M「なんだつまらん」
監「素晴らしい、このブログは『たいくつ』だから」
M「ああ、それがオチなのね」




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