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戦争反対 [無意味的会話術]


M「ねえねえ監督って戦争反対でしょ」
監「戦争の反対は『争戦』だ」
M「なんなのよ、賛成なのか反対なのかって訊いてんの」
監「酸性の反対はアルカリ性だ」
M「ちょっと、真面目に答えてよ」
監「断固として戦争反対です」
M「よろしい」
監「てか、どうしたんだ」
M「では、戦争反対の人はここに署名しなさい」
監「あれ、またピケティの関係なのか」
M「さあね、教えてあげない」
監「署名してもいいけど、オレは集団的自衛権には特に反対でもないよ」
M「それじゃー戦争賛成じゃん」
監「そんな単純な二者択一で決まるような話ではないだろ」
M「どっちかはっきりしなさい」
監「はっきりできない話なんだよなあ」
M「なんでよ」
監「もっと言うと軍隊を持つことと戦争に反対することは矛盾しないよ」
M「そうなの」
監「てゆーか、世界のほとんどの国が軍隊を持っていて、かつ平和主義だろ」
M「そういえばそうかも」
監「厳密に言えば平和主義は表向きに過ぎないけど」
M「じゃーダメじゃん」
監「でも戦争に賛成しているわけではないだろ」
M「まーそうね」
監「要するに、そんな二者択一で収まるような単純な話ではないってこと」
M「そうかしら」
監「短絡論法というか、ニューロンの使用を否定するような話になっていてさ」
M「なんだかボクがバカだと言っているようね」
監「否定はしないけど、Mだけじゃないから」
M「あ、今ボクのことをバカと言ったわね」
監「そんな恐ろしいことは言いません」
M「でも、『戦争賛成か反対かはっきりしないと』という感じで話す人が多いわよ」
監「それはロジックというより説得レトリックみたいなものだろ」
M「なんなのよ」
監「まー詐欺師の巧みな言葉遣いというか」
M「そうなの」
監「いや一般ピープルはそんな話でも別にいいんだけどさ」
M「いいわけないわよ」
監「いわゆる文化人というか評論家クラスがそんな話をするもんだから呆れる」
M「どうして」
監「前提で単純な二者択一を迫るので、議論以前で」
M「ふーん」
監「そうすると『平和』という言葉自体も薄っぺらくなってさ」
M「薄くないでしょ」
監「中身のない錦の御旗みたいになってて」
M「そんなことないって」
監「麻雀だと出アガリは三十符で1000点。積もると二十符でヨンナナ」
M「何の話よ」
監「平和ってのは本当はもっと意味のある言葉なんだけど」
M「監督にとってはそうじゃないってことね」
監「残念ながら特定の政治思想に利用されているだけになっていて」
M「そうなのかしら」
監「いやもう昔からそうだからどうでもいいっちゃあ、どうでもいい話だし」
M「よくなさそうな話なのに、諦めるのね」
監「『平和を浪費する』とは、よく言ったものだ」
M「誰が言ったのよ」
監「右も左も、ただひたすら単純論法で、メンドクサイ」
M「やる気ないってことね」
監「リーヅモピンフドラ一でイチサンニンロク、親だとニンロクオール」
M「やる気がないのは、よくわかったわ・・・」





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