憲法と空虚な理論 [日本の症状と主体性]
前回の議論を受けて、さらにお気楽な空虚理論を展開する。
終戦後最初に第9条という軍備の全面放棄を、アメリカが日本に誓わせておくことは、「新しい父親」とそれに反発する子供を産み出した。これが「父」に対する「反米」という名のエディプス体験だ。
しかし、朝鮮戦争により、アメリカの第一義が「反共」となったとき、その父親は別のことを言う。「我が子よ、武器を持て」と。これは、反発していた子供に深刻な混乱をもたらす。結果として「他者の享楽」の言説に振り回されてしまう。
この「ファルスの享楽」と「他者の享楽」という矛盾する命令が、混乱の先に症状を導く。
こうして日本は神経症となった。
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