隠れた名盤 [私的名盤]
隠れた名盤はたくさんあり過ぎて困る。「隠れた名盤」という言葉に隠されているものは「オレが好きだけど一般的にはそれほどでもないモノ」だから、当たり前だ。
昔よく聴いていて、今もよく聴くアーチストは、フリートウッドマックだ。リンジーやスティーヴィーが参加する前の数枚が大好きで、オレの音楽的原点になっている。ちなみに原点は100枚くらいあるけど。
クリスティン・マクビーのクールなポップセンスとボブ・ウェルチの捻じれたポップセンスが融合して奇跡的なロックサウンドが展開されていると思うんだが、世間はそう思っていないらしい。別に世間などどうでもいいけど。
この時期のマックのセールスポイントは、ただもう「センス」ということに尽きる。音の出し方、音の録り方、音の聴かせ方。大衆性と芸術性を同時に見据えた絶妙なバランスは、いまだにオレをトリコにする。こういうサウンドが70年代になにげなく登場しているから、ロックは侮れない。
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